「アーマードF+ Proと通常PEって、実際どこが違うの?」——ソルトライトゲームやチニングでPEラインを選んでいると、ここで手が止まりますよね。
価格差もけっこうありますし、グレードもF・F+・F+ Proと3つ並んでいると、正直どれを買えばいいのか分からなくなってきます。
ぶっちゃけ、用途を間違えると「高いほうにしたのに扱いにくい」「安いほうで飛距離が伸びない」といった、ちょっとした損が出ます。しかもPEラインは一度巻くとしばらく使うもの。
だからこそ、選ぶ前に違いをちゃんと知っておきたいところです。
この記事では、アーマードF+ Proと通常PEの違いを軸に、F・F+・F+ Proのグレード別比較、メリット・デメリット、ノットやメンテナンスの注意点まで、僕と同じ目線で整理していきます。読み終わるころには「自分の釣りなら、これだな」と選べる状態になっているはずです。
- 通常PEとの違いとF/F+/Proの性能・価格差を比較
- アーマードF+ Proのメリット・デメリットを検証
- ノット・メンテナンスとおすすめな人を解説
アーマードF+ Proと通常PEの違いを比較
アーマードF+ Proと通常の編み込みPEは、そもそも糸の作り方がまったく違います。
ここでは構造・比重・ハリ・飛距離と感度の4つの視点から、両者の違いを整理していきますね。
| 項目 | アーマードF+ Pro | 通常の編み込みPE |
|---|---|---|
| 構造 | 単線+樹脂綴じ込み | 8本編みなど |
| 水馴染み | 良い | やや悪い |
| ハリ・コシ | 強い | 柔らかい |
| 根ズレ耐性 | ||
| 感度 | 高い | 高い |
構造と製法の違い
通常のPEラインは、細い原糸を何本も編み込んで1本の糸に仕上げるのが基本です。
一方のアーマードF+ Proは、原糸を編み込まずに特殊なポリエチレン樹脂へ綴じ込む独自構造を採用しています。株式会社デュエルの商品技術資料によると、表面にフロロカーボン粒子を分散させる「FMF加工」によって、編み込みPEにはない耐摩耗性と扱いやすさを両立しているとのことです。
つまり、同じPE素材でありながら、糸としての成り立ちが根本から別物というわけです。
【用語解説】FMF加工とは、PE原糸を樹脂に綴じ込む際、表面へフロロカーボン粒子を分散させるデュエル独自の加工技術です。摩擦に強く、ガイド抜けの滑らかさも向上します。
比重と水馴染みの違い
編み込みPEは水を弾きやすく、着水後に糸が水面に浮いたまま馴染むまでに時間がかかります。
アーマードF+ Proは樹脂で一体化されているぶん水を噛みやすく、着水後はスッとラインが沈んでいきます。釣り具業界の専門レポートでは、PE素材そのものの吸水率がほぼゼロに近い一方、樹脂層が水を受け止めることで扱いやすさが生まれると報告されています。
風が強い日や表層をゆっくり引く釣りでは、この差がルアーの動きに直結します。

糸が浮いたままじゃ、ルアーの姿勢も決まらないですからね。
ハリとコシの違い
通常PEは柔らかく、しなやかさが持ち味です。
対してアーマードF+ Proは、モノフィラメントに近いハリとコシを備えています。この張りのおかげでガイド抜けが良く、キャスト時に糸がふわふわ暴れにくいのが特徴です。
ただしハリがあるぶん、スプールへの巻きグセはつきやすくなります。
柔らかさを活かしたい釣りか、張りを活かしたい釣りか。ここが最初の分かれ道です。
飛距離と感度の違い
飛距離はアーマードF+ Proに軍配が上がります。
糸自体が水を噛みやすく、編み込みPEより空気抵抗を受けにくいため、軽量ルアーでもスムーズに飛んでいきます。超高分子量ポリエチレン繊維は低伸度で、わずかなアタリやボトムの変化も手元に伝わりやすいと、釣り具業界の専門レポートでも指摘されています。
感度そのものは通常PEも高いのですが、糸鳴りの少なさと相まって、F+ Proのほうが情報量はクリアに感じます。
飛距離と感度、どちらも欲張りたい人にとっては嬉しいポイントです。
アーマードF・F+・F+ Proのグレード別比較
同じアーマードシリーズでも、F・F+・F+ Proでは原糸や価格が変わってきます。
ここではシリーズ内の立ち位置を整理していきましょう。
原糸と耐摩耗性の違い
アーマードFはシリーズの入門グレードで、標準的なPE原糸に樹脂加工を施したモデルです。
F+は原糸のグレードが上がり、耐久性としなやかさのバランスが改善されています。そしてF+ Proは、耐摩耗性を最優先に設計された上位モデルです。
デュエルの最新ガイドでは、F+ Proシリーズ内であれば糸の基本性能(耐摩耗性・感度・強度)に大きな差はなく、選ぶ基準は号数やカラー、マーキングになるという考え方が示されています。
つまりグレード差で迷うより、釣り方に合う仕様で選ぶほうが失敗しにくいということですね。
価格とコスパの違い
価格はF、F+、F+ Proの順に上がっていきます。
ただしF+ Proは1回巻けば長期で使えるわけではなく、根ズレやコーティング劣化で交換が必要です。そのため「単価が高い=コスパが悪い」とは単純に言えません。
根が荒いポイントで頻繁にラインを交換する人ほど、耐摩耗性の高いF+ Proのほうが結果的に安く済むケースもあります。
向いている釣り方の違い
Fはライトゲーム入門やサブタックル向きです。
F+は幅広い釣りに対応しやすく、汎用性で選ぶならここ。F+ Proは根ズレが激しいチニングやロックフィッシュなど、ストラクチャー周りを攻める釣りに向いています。
実際、アジ・メバル用やロックフィッシュ用のモデルが各社EC市場で流通しており、高感度・高強度ラインとしての需要は続いています。
グレードで選ぶというより、攻める場所と釣り方で選ぶ。これがF+ Proシリーズの正しい付き合い方です。
アーマードF+ Proのメリット
ここからは、アーマードF+ Proを使うことで得られる具体的なメリットを紹介します。
通常PEと比べたときに、どこが効いてくるのかを意識しながら読んでみてください。
根ズレに強い
最大の武器は、やはり耐摩耗性です。
FMF加工によって表面にフロロカーボン粒子が分散しているため、岩や牡蠣殻に触れても糸が一気に傷みにくい。通常PEなら毛羽立って終わりだったシーンでも、F+ Proならそのまま釣りを続けられることがあります。
チニングでボトムをズル引きする釣りでは、この差はかなり大きいです。
糸絡みトラブルが少ない
ハリとコシがあるぶん、ラインがふわっと絡みにくくなります。
通常PEは柔らかいので、ガイド周りやスプールから出た直後にライントラブルが起きがちです。F+ Proは糸が素直に伸びていくので、キャストごとのストレスが減ります。
地味なポイントですが、釣行中のイライラが減るのは想像以上に大きいですよ。
風の影響を受けにくい
糸が水を噛みやすく、風でラインが流されにくいのも特徴です。
通常PEは軽くて水を弾くため、向かい風の日は糸がふわふわと流されてルアー操作が乱れます。F+ Proは糸が馴染むぶん、風の日でもラインの位置が安定します。
堤防や河口で風が強い日に、この差がはっきり出ます。
感度が高い
低伸度のPE原糸を使っているため、アタリやボトムの変化が手元に伝わりやすいです。
しかも糸鳴りが少ないので、風の日でも「今のはアタリなのか風なのか」で迷いにくい。超高分子量ポリエチレン繊維は吸水率がほぼゼロで、水中でも強度が落ちにくいという特性もあります。
感度は「伝わるかどうか」だけでなく「ノイズを拾わないか」も大事なんです。
飛距離が伸びる
水を噛んで空気抵抗を受けにくいため、軽量ルアーでも飛距離が伸びます。
特にライトゲームでは、数メートルの差が釣果を分けることがあります。ジグヘッドや小型プラグを遠くへ送りたい人ほど、恩恵を感じやすいですね。
飛距離は「遠くを探れる」だけでなく「バイトチャンスを増やす」要素でもあります。



飛距離って、地味だけど釣果に直結するんですよね。
アーマードF+ Proのデメリット
いいことばかりではありません。F+ Proには扱いづらさも正直あります。
買う前に知っておかないと後悔しやすいポイントを挙げていきます。
巻きグセがつきやすい
ハリとコシが強いぶん、スプールに巻いたまま長時間置くと巻きグセが残ります。
特に細号数を使うライトゲームでは、そのクセがキャスト時のトラブルにつながることも。使い終わったらリールから外して緩めに保管するなど、ちょっとした工夫で軽減できます。
通常PEのように「放っておいても自然に戻る」タイプではないので、そこは割り切りが必要です。
コーティングが剥がれやすい
使い込むと表面の樹脂コーティングが少しずつ剥がれてきます。
これはF+ Proに限った話ではなく、樹脂加工ラインに共通する宿命です。剥がれてくると耐摩耗性や滑りの良さが落ちていくので、状態を見ながら交換時期を判断する必要があります。
逆に言えば、コーティングの状態を見れば劣化が分かりやすいとも言えます。
ノットに修練が必要
樹脂加工ラインは滑りやすく、結束時に締め込みが甘いとすっぽ抜けが起きます。
通常PEと同じ感覚でノットを組むと、思ったより結束強度が出ないことがあります。結束時は摩擦熱にも注意が必要で、ゆっくり確実に締め込むのがコツです。
FGノットを一発で決められる人なら問題ありませんが、練習は必要です。
アーマードF+ Proのノットとメンテナンス
F+ Proを使いこなすには、結束とメンテナンスのちょっとしたコツが効いてきます。
ここでは実践で役立つポイントをまとめていきます。
FGノットの組み方
基本は通常のPEと同じFGノットで問題ありません。
ただし樹脂加工ラインは滑りやすいので、締め込みは2段階に分けてじわじわと。摩擦熱でコーティングが傷むため、素早く強く引くのは避けたほうが無難です。
締め終わったら軽く引っ張って、すべりがないかを必ず確認しましょう。
リーダーを押さえながら、F+ Proを8〜10回ほど往復させて重ねます。樹脂加工ラインは滑るので、回数はやや多めが安心です。
編み込んだ部分をハーフヒッチで軽く固定します。この段階では強く締めず、あとで本締めできる余裕を残しておきます。
まずリーダー側を引き、次にライン側を引いてじわじわ締め込みます。摩擦熱を避けるため、一気に引かないのがポイントです。
毛羽立ちとすっぽ抜け対策
根ズレで毛羽立ったら、その部分は潔く切り落とします。
毛羽立ちはF+ Proでもゼロにはできませんが、通常PEより視認しやすいのが救いです。少しでも違和感があればリーダーを組み直すのが安全です。
すっぽ抜け対策としては、結束後の軽い引っ張り確認を習慣にしておくと失敗を防げます。
塩抜きと交換時期の見極め
ソルトゲームで使ったあとは、必ず真水で軽く流して塩抜きしましょう。
コーティングの劣化を遅らせるだけでなく、ガイドやリールへの塩噛みも防げます。交換時期の目安は、表面のザラつき・色あせ・毛羽立ちが目立ってきたときです。
根ズレの多いポイントで使った日は、翌釣行前に一度ラインを手繰ってチェックしておくと安心です。
塩抜きは面倒に感じますが、リールごと軽く流すだけでも違います。ラインだけでなくリールの寿命も伸びるので、釣行後の習慣にしておくと得です。
アーマードF+ Proがおすすめな人
最後に、どんな釣り人にF+ Proが向いているかを整理します。
自分のスタイルと照らし合わせてみてください。
根ズレが気になる人
ストラクチャー周りを攻める人には、これ以上ない選択です。
チニングやロックフィッシュで根に絡める釣りをするなら、耐摩耗性の高さはそのまま釣果につながります。通常PEで何度もラインブレイクに泣かされた経験がある人ほど、違いを実感しやすいです。
ライントラブルを減らしたい人
糸絡みやガイド抜けのストレスを減らしたい人にも向いています。
ハリとコシのおかげでラインが素直に動くので、キャストごとの小さなトラブルが減ります。時合いを逃したくない人にとって、この安定感は大きな価値です。
関連記事:釣り方に合わせたタックル選びを見直したい人はチニングロッドの比較も参考にしてみてください。
飛距離と感度を重視する人
遠投して広く探りたい人、アタリを明確に取りたい人にもおすすめです。
飛距離と感度の両立は、ライトゲームでは特に効いてきます。軽量ルアーを遠くへ送り、ボトムの変化を手元で拾いたいなら、F+ Proは有力な候補になります。
Amazonでデュエル アーマードF+ Proの号数と価格を見る
リールとのバランスも大事なので、フリームスとレガリスの比較のようにタックル全体で見直すのもひとつの手です。
アーマードF+Pro違いメリットデメリット通常PE比較に関するQ&A
まとめ:アーマードF+ Proと通常PEを見極めて最適なラインを選ぼう
- アーマードF+ Proは通常PEより耐久性や感度に優れるが、価格は高くなる傾向がある。
- F・F+・F+ Proの順にグレードが上がり、性能と価格のバランスで選ぶ必要がある。
- 硬さやコスト面がデメリットになる場合もあり、用途に合わなければ通常PEで十分である。
- ノットやメンテナンスの特性を理解し、自分の釣りスタイルに合うかを基準に選ぶとよい。
アーマードF+ Proと通常PEの違いは、ずばり構造とハリ・コシの強さでした。単線+樹脂綴じ込みという製法が、水馴染みの良さと耐摩耗性を生み、根ズレの多いフィールドで差が出てきます。
F・F+・F+ Proのグレード差は原糸と価格に表れるので、予算と釣り方の両方から絞り込むのが近道です。
選び方をもう一度整理すると、ストラクチャー周りを攻めるならF+ Pro、しなやかさと価格のバランスを取るならF+、まずは試したいならFという住み分けになります。耐摩耗性を取るか、扱いやすさを取るか。
ここが分かれ道です。
とはいえ、F+ Proにも巻きグセのつきやすさやコーティング剥がれといった扱いづらさはあります。FGノットの締め込みを2段階にする、使い終わったらリールから外す。
このちょっとした手間が、実はラインの寿命を大きく左右します。
迷ったら、まずは比較表で気になる号数と価格をチェックしてみてください。根ズレ重視ならF+ Pro、価格重視ならFかF+。
自分の釣り場と予算に合うものを1つ選んで、次の釣行で試してみてください!



