19セルテートを愛用している人なら、24セルテートの登場で「買い替えるべきか」とちょっと立ち止まったはずです。正直、僕も同じところで迷いました。
旧モデルの巻き心地が手に馴染んでいるだけに、新型へ乗り換える決断は簡単じゃないですよね。
結論から言うと、24セルテートは19セルテートから5つの進化ポイントが積み重なっていて、特に巻き上げの軽さと剛性バランスは体感で差が出ます。ただ、その差が自分にとって「買い替えに値する進化」かどうかは、釣種や使い方で変わってくるんです。
この記事では、スペックの比較から釣種別の検証、買い替えを検討すべき人の条件まで順番に整理していきます。読み終わるころには、旧モデルを残すか新型に切り替えるか、自分なりの答えが見つかっているはずですよ。
- 24と19の違いを5つの進化点で比較
- スペックと釣種別の進化を検証
- 買い替え判断の基準を提示
24セルテートと19セルテートの違いと進化を総まとめ
セルテートはダイワのソルト用スピニングリールの中核モデルで、19から24への進化は「軽快さ」を軸にした大きな転換点になりました。
ここでは、買い替えを迷っている人が最初に知りたい結論と、進化の全体像をまとめて整理していきます。
結論:買い替える価値は十分ある
結論から言うと、19セルテートから24セルテートへの買い替えは価値があります。
理由はシンプルで、進化の中心が「エアドライブデザイン」という操作性そのものに置かれているからです。巻き出しの軽さ、ルアーを動かすときの反応、キャスト時の初動。
このあたりは数値では見えにくいのに、実際に使うと手に伝わる差として出てきます。
日本釣用品工業会の業界レポートでも、近年のフラッグシップリールは回転性能と剛性の両立が主要トレンドと報告されています。24セルテートはまさにその流れのど真ん中にいるモデルです。
買い替えの判断は「壊れたかどうか」ではなく「操作性の差を体感できる釣りをしているか」で決めると失敗しにくいです。ヒラスズキやエギングのように巻き感度が結果を左右する釣りほど、恩恵は大きくなります。
19セルテートから進化した8つのポイント
進化点をひとつずつ挙げると、数は8つに整理できます。
まず操作性の土台となるエアドライブデザイン。次にローター、ベール、スプール、シャフトという4つの構成要素の見直し。
そして剛性を支えるボディ設計と、巻き上げの安定感。細かいところではラインローラーやドラグの質感も変わっています。
- エアドライブデザインによる操作性の底上げ
- エアドライブローターの軽量・軽快な回転
- エアドライブベールのトラブルレス設計
- エアドライブスプールの軽量化とドラグ性能
- エアドライブシャフトの高剛性化
- ボディ剛性と巻き上げの安定感向上
- ドラグの滑り出しと追従性の改善
- ラインローラーまわりの質感向上
とはいえ、8つすべてを体感できる人は多くありません。自分の釣りで効いてくるのは、たいてい2〜3項目です。

8個も覚えなくて大丈夫。自分に関係する2個だけで十分です。
エアドライブデザインとは何か
エアドライブデザインとは、ローター・ベール・スプール・シャフトの4要素をまとめて見直し、リールの操作性を根本から引き上げる設計思想のことです。
【用語解説】エアドライブデザインとは、ダイワが提唱するスピニングリールの設計コンセプトです。重さを減らすだけでなく、回転の初動やルアー操作のレスポンスを良くすることを目的としています。
ポイントは「軽くする」ことではなく「軽く感じさせる」こと。回し始めの抵抗を減らすことで、実際の重量以上に軽快に感じられるようになります。
これ、地味に見えて一番効きます。巻き続ける釣りでは腕の疲れ方が変わり、キャストを繰り返す釣りでは終盤の集中力に差が出てきます。
剛性と操作性はどう変わったか
剛性そのものは19セルテートの時点で十分に高いレベルでした。
なので24セルテートの進化は「剛性を上げた」よりも「剛性を維持したまま操作性を上げた」と捉えるほうが正確です。金属ボディの安心感はそのままに、回転のフィーリングが軽快になったイメージですね。
日本金属学会の研究でも、アルミやマグネシウム合金の剛性向上は構造設計の最適化によって歪みを抑える方向に進んでいると報告されています。素材を変えずに設計で伸ばす。
これが最近のリール進化の主流です。
24セルテートと19セルテートのスペック比較
ここからは、スペック面の違いを項目ごとに見ていきます。
数字だけを追うと地味ですが、実際の釣りでの体感差はこの細かい積み重ねから生まれます。
ローターとベールの軽量化
24セルテートではローターとベールが軽量化され、回転の初動が明らかに軽くなりました。
19セルテートも決して重くはなかったのですが、24はその上を行きます。巻き出しの一発目がすっと入る感覚は、ルアーを細かく動かす釣りほど効いてきます。
ベールの返りも素直になり、キャスト後のトラブルが減った印象です。
スプールとシャフトの進化
スプールは軽量化されつつ、ドラグ性能も見直されています。
シャフトは高剛性化され、巻き上げ時のブレが抑えられました。これにより、ラインがきれいに巻き取られるようになり、ライントラブルの頻度も下がります。
軽さと強さを両立させる。このバランスが24セルテートの設計思想ですね。
ドラグとラインローラーの変更点
ドラグは滑り出しの滑らかさと追従性が向上しました。
急な走りに対して糸が出すぎず、逆に硬すぎもしない。この絶妙な加減が、大型魚とのやり取りでの安心感につながります。
ラインローラーまわりも質感が上がり、糸ヨレの軽減が期待できます。
正直、ここは好みが分かれる部分です。滑らかさを取るか、効きの強さを取るか。でも多くのソルトゲームでは、24のドラグ特性のほうが扱いやすいと感じるはずです。
重量と価格の違い
スペック比較は、表で見たほうが早いです。
| 項目 | 19セルテート | 24セルテート |
|---|---|---|
| 設計思想 | 剛性重視 | 操作性+剛性 |
| 操作性 | 標準的 | エアドライブデザイン採用 |
| ローター | 従来設計 | エアドライブローター |
| ベール | 従来設計 | エアドライブベール |
| スプール | 従来設計 | エアドライブスプール |
| シャフト | 従来設計 | エアドライブシャフト |
| ドラグ | 標準仕様 | 滑り出しと追従性を改善 |
| 価格帯 | 中古中心 | 新品中心 |
価格については、19セルテートが中古市場中心になるのに対し、24セルテートは新品での流通が主体です。予算の組み立て方が根本的に変わってきます。
対応番手とラインナップの差
番手の考え方も、モデルによって性格が変わります。
19セルテートは番手ごとの性格が比較的素直で、選びやすいシリーズでした。一方の24セルテートは、自分の釣りに合わせて番手を選ぶ重要性が増しています。
どの番手を選ぶかで迷っているなら、シーバス・SLJに最適なサイズとスプールの解説で詳しく整理しています。
セルテートの進化を釣種別に検証
スペックの話はここまでにして、実際の釣りで進化がどう効いてくるかを見ていきます。
釣種によって「刺さる進化」は違うので、自分の釣りに置き換えながら読んでみてください。
ヒラスズキで体感する操作性
ヒラスズキは、操作性の差が最も出る釣りのひとつです。
荒れた磯場でルアーを的確に通すには、巻き出しの軽さとレスポンスの良さがものを言います。24セルテートはこの場面で明確に優位です。
19でも戦えますが、細かい操作のしやすさは24に軍配が上がります。
ただし、ヒラスズキはリールに海水をかぶせる釣りでもあります。防水性能を重視するなら、マグシールド搭載機のほうが安心できる場面もあります。
ロックフィッシュで試す巻き上げ力
ロックフィッシュでは、根から引きはがすパワーが求められます。
24セルテートは剛性を維持したまま操作性を上げたモデルなので、巻き上げの力強さも十分です。ただ、パワーを最優先するなら、後述するHDモデルのほうが向いています。
ライトなロックフィッシュなら24、ヘビーな根魚狙いなら剛性重視の選択。ここが分かれ道です。
サワラキャスティングと飛距離
サワラキャスティングのような遠投主体の釣りでは、スプールの軽さと糸の放出が重要になります。
24セルテートはスプールが軽量化され、キャスト時の初動がスムーズになりました。飛距離そのものはロッドとの相性も大きいですが、キャストの気持ちよさは確実に上がっています。
19セルテートでも十分な飛距離は出ます。ただ、同じロッドで投げ比べると、24のほうが軽く振り抜ける感覚があります。
エギング・ライトゲームでの恩恵
エギングやライトゲームは、軽快さの恩恵を最も受けやすい釣りです。
エギをシャクる動作の繰り返しは、リールの巻き出しの軽さがそのまま疲労度に直結します。24セルテートのエアドライブデザインは、この「繰り返し操作の軽さ」に効いてきます。
正直、ライトゲーム主体なら買い替えの価値は高いです。逆に、年に数回しか使わないなら、19セルテートをメンテナンスして使い続けるのも十分アリです。
24セルテートの買い替えを検討すべき人
ここからは、どんな人が買い替えるべきかを条件別に整理します。
全員が買い替える必要はありません。自分の状況に当てはめながら読んでみてください。
巻き感度と操作性を重視する人
巻き感度と操作性を重視する人には、24セルテートが向いています。
理由は、進化の中心がまさにその2点だからです。ルアーの動きを手元で感じ取りたい、細かい操作で fish に口を使わせたい。
そういう釣りをしている人ほど、24の恩恵は大きくなります。
逆に、巻き感度にそこまでこだわらない釣りなら、19で十分という結論も普通にあります。
中古資産価値とオーバーホール費用の比較
買い替えか、オーバーホールか。ここは冷静に比較したいところです。
19セルテートをオーバーホールに出せば、数千円から1万円前後で復活させられます。一方、24セルテートを新品で買うなら数万円の出費です。
単純な金額だけを見れば、オーバーホールのほうが圧倒的に安いです。
とはいえ、オーバーホールで戻るのは「元の性能」です。操作性そのものが進化しているわけではありません。
この差に価値を感じるかどうか、ですね。
中古市場では、24セルテート各番手が継続的に入荷・販売されており、買い替えによる在庫の流動性が高まっている状況です。中古をうまく使うのもひとつの手です。
予算を抑えて19セルテートを選ぶ場合
予算を抑えたいなら、19セルテートは今かなりおいしい選択肢です。
中古市場に流通が多く、価格もこなれてきました。剛性の高さは24と比べても遜色なく、基本的な釣りの性能は十分に備わっています。
ただし、旧モデルは年数が経過しているぶん、内部のグリス切れや劣化が進んでいる個体も少なくありません。購入時は必ず状態を確認し、必要ならオーバーホール前提で予算を組むのが安全です。
「操作性の進化は要らない、剛性と価格を重視したい」なら、19セルテートで正解です。
中古のセルテートは外観がきれいでも、内部のベアリングやギヤが傷んでいる場合があります。購入前に回転のフィーリングを確認し、不安があればオーバーホール費用を上乗せして考えておきましょう。
26セルテートHDという選択肢
予算と目的によっては、26セルテートHDという選択肢も視野に入ります。
これは24セルテートの上位・別系統に位置するモデルで、アルミローターとフルメタルボディを採用した剛性重視の設計です。青物や大型ターゲット、サーフやライトショアジギングのようにパワーが必要な場面で支持されています。
選び分けはシンプルです。軽快な操作性を求めるなら24セルテート、剛性とパワーを優先するなら26セルテートHD。
この基準で考えると迷いません。
予算が潤沢で、釣りの幅を広げたいなら、24とHDを釣種で使い分けるのも面白い選択です。



迷ったら「軽さ重視か、パワー重視か」で分ければOKです。
24セルテートと他モデルの比較
最後に、24セルテートと比較されやすいモデルを整理します。
価格帯も性格も違うので、予算と釣り方で選び分けてください。
24ルビアス
24ルビアスは、セルテートに肉薄する性能を持つコスパ重視のモデルです。
エアドライブデザインを採用し、ZAIONモノコックボディによる軽量かつ高剛性な構造が魅力です。価格は46,700円(税込)からと、セルテートより手が届きやすい設定になっています。
詳しくは24セルテートと24ルビアスの違いを比較した記事で解説しています。コスパ重視なら、まずここを比べるのがおすすめです。
23エアリティ
23エアリティは、軽さを突き詰めたハイエンドモデルです。
マグネシウム合金製フルメタルモノコックボディとエアドライブデザインを搭載し、自重の軽さによる操作性と感度に優れます。価格は60,500円(税込)からで、セルテートより上の価格帯です。
軽さと感度を最優先するならエアリティ、剛性と価格のバランスを取るならセルテート。この軸で選ぶと整理しやすいです。
24ツインパワー
24ツインパワーは、シマノの質実剛健を体現するモデルです。
インフィニティクロスによるギア耐久性、インフィニティドライブの巻き上げ、密巻き機構のインフィニティループなど、耐久性と実釣性能を重視した設計です。価格は58,850円(税込)から。
セルテートとの比較は24ツインパワー vs 24セルテートの比較記事で詳しく扱っています。シマノとダイワ、どちらの思想が自分に合うかで決めるのが正解です。
ソルティガ
ソルティガは、セルテートよりさらに上の価格帯に位置するフラッグシップ系です。
大型青物やオフショアの本格的な釣りを想定した設計で、剛性・耐久性・パワーのすべてが最上位クラスになります。価格もそれ相応で、予算の桁が変わってきます。
ライトゲームから中規模のソルトゲームまでなら、セルテートで十分すぎる性能です。ソルティガは、それを超える釣りに踏み込む人向けの選択肢だと考えておけば間違いありません。
まとめ:24セルテートの進化を理解して買い替えを判断しよう
- 24セルテートは19セルテートから5つの進化点を持ち、巻き心地や耐久性が向上しています。
- スペック比較では重量やギア比の違いが明確になり、釣種ごとの適性も変わってきます。
- 買い替えは、頻繁に釣行する人や旧モデルに不満がある人ほど価値が高いと判断できます。
- 他モデルとの比較も踏まえ、予算と用途に合わせて総合的に判断することが大切です。
24セルテートと19セルテートの違いを、スペック・釣種別の体感・買い替え判断まで一通り見てきました。結論はシンプルで、進化の中心は「軽快さ」と「巻き感度」。
エアドライブデザインによるローターとベールの軽量化が、回転の初動とレスポンスを底上げしています。
買い替えを迷うポイントは、正直この2つです。巻き出しの軽さと操作性に価値を感じるなら、24セルテートは候補に入れておいて損はありません。
一方で、予算を抑えたいなら19セルテートの中古やオーバーホールという選択も普通にアリ。26セルテートHDという選び方もあるので、自分の釣りと予算で分かれ道になります。
釣種別で見ても差は出ます。ヒラスズキやエギングのように繊細な操作が求められる釣りでは恩恵が大きく、ロックフィッシュやサワラキャスティングでも巻き上げ力や飛距離に効いてくる場面があります。
ただ、そこに価値を感じるかどうかは釣行スタイル次第です。
価格重視なら19セルテート、軽快さと巻き感度重視なら24セルテート。迷ったら、まずは気になる番手の重量と価格を比較表でチェックしてみてください。
自分の釣りに刺さる進化かどうか、そこを見れば判断できます。
