ピットブルG9とピットブル8+、どっちを買えばいいのか。釣具店のライン売り場で10分くらい立ち止まった経験、僕にもあります。
結論から言うと、ガイドの摩耗が気になるならG9、しなやかさと扱いやすさを優先するなら8+です。
「9本編みって本当に飛距離が変わるの?」「8+のままで不満はないけど、乗り換える価値あるの?」
——そうやって悩む気持ち、すごく分かります。実はこの2本、編み方の構造が根本から違っていて、向いている釣りもはっきり分かれるんです。
ここを見誤ると、せっかくの1巻きが「思ってたのと違う」になりかねません。
この記事では、基本スペック・構造の違い・メリットとデメリットを並べて、最後に釣り方別の早見表まで用意しました。バス、エギング、SLJ——自分のスタイルに当てはめながら読み進めれば、どっちを選ぶべきかがスッと見えてくるはずです。
- G9と8+の基本スペックと構造の違いを比較
- G9のメリット・デメリットを解説
- 釣り方別の使い分け早見表を提示
ピットブルG9 vs ピットブル8+の結論と基本スペック
| 商品名 | シマノ PEライン ピットブルG9 150m LD-M59Z 0.6号(12.3lb) トレーサブルピンク [メール便] |
|---|---|
| 特徴 |
|
| 参考価格 | ¥3,212前後(執筆時点) |
| 購入先 | 楽天市場で見る → |
まずは結論から整理します。ピットブルG9はボトムを攻める釣り、ピットブル8+は遠投とレンジを問わないキャスティング向き、というのが大まかな住み分けです。
どちらもシマノのPEラインですが、糸の沈み方という根本的な性格が違います。自分の釣りがボトム主体か、それとも広範囲を探るかで選ぶのが正解です。
結論:用途で選ぶのが正解
先に答えを書いてしまいます。ボトムトレースやディープ攻略が中心ならG9、遠投メインで表層から中層を広く探るなら8+です。
理由はシンプルで、G9は高比重コアを内蔵したシンキングPE、8+は超低伸度のキャスティング用PEという設計思想の違いがあるからです。「どちらが高性能か」ではなく「どちらが自分の釣りに合うか」で考えるのが失敗しないコツですね。
迷ったときの判断軸は、ライントラブルの内容です。糸鳴りや糸の潰れに悩んでいるならG9、とにかく飛距離と感度を優先したいなら8+が候補になります。
G9の基本スペック
G9は8本編みの鞘構造に高比重コアを1本加えた、9本構造のシンキングPEです。比重は1.13〜1.27で、ラインナップによって水に沈む速度が変わります。
Izasナス繊維を採用した低伸度設計で、ルアーの操作感とボトムの感触をダイレクトに拾えるのが持ち味。シマノからは150m巻きのLD-M59Zなどが展開されており、0.6号(12.3lb)のような細号数から選べます。
価格は一般的なPEラインよりやや高めの設定です。ただ、後述する糸鳴りや潰れの解消を考えると、その差額に納得できるかどうかが判断の分かれ目になります。
8+の基本スペック
8+は、なめらかさと強力を両立させた超低伸度のルアーキャスティング用PEです。8本編みによる真円性の高さと、コーティングによる滑りの良さが特徴になります。
比重は水に浮く側の設計で、レンジを浅めに保ちたい釣りや、表層から中層を広く探る釣りと相性がいいですね。低伸度なのでアタリが手元に伝わりやすく、感度重視のアングラーからの評価も高いです。
価格はG9より抑えめで、号数のラインナップも幅広く揃っています。買い替えサイクルを短めに考えている人ほど、コスパの良さを実感しやすい一本です。
価格と号数ラインナップ
スペックと価格の方向性を表で整理しておきます。細かい実売価格は店舗や時期で動くので、あくまで傾向として見てください。
| 項目 | ピットブルG9 | ピットブル8+ |
|---|---|---|
| 構造 | 9本構造(8本編み+高比重コア) | 8本編み |
| 比重 | 1.13〜1.27(沈む) | 水に浮く側 |
| 伸度 | 低伸度(Izasナス繊維) | 超低伸度 |
| 主な用途 | ボトム攻略・SLJ・イカメタル | 遠投キャスティング全般 |
| 価格帯 | やや高め | 比較的抑えめ |
号数ラインナップはG9がボトム系釣法に必要な細号数〜中号数を中心に構成され、8+は幅広い釣りをカバーする号数展開になっています。自分のターゲットに必要な号数がどちらに揃っているかも、選ぶときの確認ポイントです。

スペック表だけ見ると「G9のほうが上」に見えるんですが、そこが落とし穴なんですよね。
ピットブルG9と8+の構造の違いを徹底比較
ここからは、スペックの裏側にある構造の違いを掘り下げていきます。この部分を理解すると、選び方の迷いがかなり減ります。
9本構造と8本構造
G9の最大の特徴は、8本編みの鞘に高比重コアを加えた9本構造にあります。編み込みの本数が増えることで、断面がより真円に近づくのがポイントです。
真円性が高まると、ガイドとの接触が均一になり、摩擦や引っかかりが減ります。これが後述する糸鳴りの解消や、滑らかなキャストフィールにつながっているわけですね。
一方の8+は8本編み。編み込み技術の進化によって、なめらかさと強力を高い次元で両立させています。
編み本数の差は、糸の表面の均一さと滑らかさに直結すると考えておくと分かりやすいです。
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高比重コアの有無
G9には高比重コアが入っていますが、8+には入っていません。この違いが、糸が沈むか浮くかという性格の差を生みます。
コアがあることで、G9は糸そのものに重さを持たせています。そのぶんルアーの動きにラインがついていきやすく、ボトム付近でのレンジキープもしやすい構造です。
8+はコアを持たないぶん軽く、キャスト時に糸が素直に飛んでいきます。遠投性能を引き出すうえでは、この軽さがプラスに働くというわけです。
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比重と沈下性能
比重の数値は、釣りの組み立て方に直結します。G9は1.13〜1.27の範囲で、号数によって沈下の速さが変わります。
沈むラインは、潮や風の影響を受けにくいのが利点です。ボトムを一定のレンジで引いてきたい釣りでは、この安定感がそのまま釣果の差になりやすいですね。
逆に8+は浮く側なので、レンジを浅く保ちたい釣りや、水面付近を意識した釣りに向いています。どちらが優れているという話ではなく、狙うレンジが違うという理解でOKです。
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Izasナス繊維とコーティング
G9にはIzasナス繊維が使われており、これが低伸度と高強度を支えています。Izasナスはピアノ線の約8倍に相当する強度と弾性率を持つ超高強力ポリエチレン繊維で、吸水による強度低下がなく耐海水性にも優れる素材です。
ただし融点が低いため、耐熱が求められる用途には向かないという特性もあります。釣り糸として使うぶんには問題ありませんが、素材の性格として押さえておくとよいでしょう。
8+もコーティングによって滑らかさを確保していますが、コーティングは使ううちに少しずつ劣化します。この点はG9も8+も共通の注意点です。
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【用語解説】シンキングPEとは、糸自体が水に沈むように設計されたPEラインのことです。高比重のコアや素材を組み合わせることで、ルアーのレンジを安定させやすくなります。
ピットブルG9のメリット
ここからはG9の強みを具体的に見ていきます。ボトム攻略を重視する人にとって、これらは無視できないポイントになります。
ボトム感度が高い
G9の第一の武器は、ボトムの状況が手元に伝わりやすいことです。高比重コアによって糸が沈み、低伸度設計でその情報がダイレクトに届きます。
底の硬さや泥の質感、小さな段差まで感じ取れると、バイトの出るポイントを絞りやすくなります。ボトムの変化をどれだけ拾えるかが釣果を分ける釣りでは、この感度が大きな武器になるわけです。
SLJやイカメタルのように、底を取りながら誘う釣りと相性がいいのはこのためです。底を意識する釣りをよくする人には、有力な候補になります。
風に強く糸フケが出にくい
沈むラインは、風の影響を受けにくいという実用的な利点があります。G9は糸自体が沈むため、風で糸が流されて糸フケが出るのを抑えやすいです。
糸フケが減ると、アタリが取りやすくなるだけでなく、フッキングの精度も上がります。風の強い日に「アタリはあるのに乗らない」という経験がある人ほど、この差を実感しやすいでしょう。
潮流のあるフィールドでも、糸が潮に流されにくいのはメリットですね。厳しいコンディションほど、G9の安定感が効いてきます。
糸鳴りと潰れを解消
高比重PEの従来の弱点が、ガイド鳴りと糸の潰れでした。G9は9本構造によって断面を真円に近づけ、この課題を技術的に解消しています。
糸鳴りが減ると、釣りをしていて感じるストレスがかなり軽くなります。静かな場所での釣りや、集中して誘いたい場面では、この静かさが思った以上に効いてきます。
糸の潰れが起きにくいことも見逃せません。潰れたラインはトラブルの原因になりますが、そのリスクが下がるのは安心材料ですね。
レンジキープ力が高い
G9は糸が沈むぶん、狙ったレンジを維持しやすいです。ボトムから一定の距離を保ちながら引いてくる釣りでは、この力がそのまま釣果につながります。
レンジが安定すると、ルアーの動きも安定します。結果として、魚が反応するパターンを再現しやすくなるわけですね。
特に広い範囲を探るのではなく、狭いエリアを丁寧に攻めたい場面で強みを発揮します。じっくり攻める釣りが好きな人に向いている一本です。
真円性による滑らかさ
9本構造による真円性の高さは、キャストや巻き取りの滑らかさに表れます。ガイドを通る際の引っかかりが減り、ストレスなく扱えます。
滑らかさは操作性にも直結します。細かなロッドワークでルアーを動かす釣りでは、糸の滑らかさが動きの精度を左右するんですね。
価格はやや高めですが、この滑らかさと静かさに価値を感じられるかどうかが、購入判断の分かれ目になります。



糸鳴りが気にならなくなるだけで、釣り中の集中力がぜんぜん違いますよ。
ピットブルG9のデメリット
いいところばかりではありません。G9にも向かない場面があるので、正直に書いておきます。
浮かせたい釣りに不向き
G9は沈むラインなので、レンジを浅く保ちたい釣りには向きません。表層を意識した釣りや、ラインを浮かせてドリフトさせたい釣りでは、8+に軍配が上がります。
「とりあえずG9を買っておけば安心」という選び方は危険です。自分の釣りがどのレンジを主体にしているかを、先に確認しておきましょう。
価格がやや高め
9本構造ということもあり、G9は8+より価格が高めです。頻繁にラインを交換する人にとっては、ランニングコストが気になるところですね。
ただ、トラブルの少なさや静かさを考えると、その差額を「保険料」と捉えることもできます。価値の感じ方は人それぞれなので、ここは好みが分かれるポイントです。
コーティング劣化で糸鳴り再発
コーティングは使ううちに劣化します。G9でもコーティングが落ちてくると、糸鳴りが再発することがあります。
つまり、一度買えばずっと静かなわけではありません。定期的な交換やメンテナンスは必要で、この点は8+にも共通する注意点ですね。
使用期間が長くなると、コーティングの劣化によって初期の滑らかさが失われることがあります。糸鳴りや滑りの悪化を感じたら、早めの交換を検討してください。
ピットブル8+が向いている釣りと評価
次は8+の側から見ていきます。こちらは守備範囲の広さと扱いやすさが持ち味です。
遠投メインのキャスティング
8+は軽くて飛ぶため、遠投メインのキャスティングと相性がいいです。向かい風でも糸が素直に飛んでいき、飛距離を稼ぎやすいんですね。
広いフィールドで沖のブレイクを狙うような釣りでは、飛距離がそのまま釣果チャンスに直結します。遠投を重視する人には有力な候補です。
表層から中層の攻略
浮く側の設計なので、レンジを浅く保ちたい釣りに向いています。表層から中層を広く探るスタイルでは、8+の軽さがプラスに働きます。
リトリーブでレンジをコントロールする釣りでは、糸が浮くぶんルアーの姿勢も安定しやすいです。ミノーやシンキングペンシルの操作とも相性がいいですね。
低伸度で感度重視の釣り
8+は超低伸度なので、アタリが手元に伝わりやすいです。感度を重視する釣りでは、この特性がそのまま武器になります。
ボトムを取る釣りでも、レンジが浅めなら8+で十分対応できます。感度と扱いやすさのバランスを求める人に向いている一本です。
コスパ重視の買い替え
価格が抑えめなのも、8+の魅力です。ラインは消耗品なので、こまめに交換したい人ほどコスパの良さが効いてきます。
「高価なラインを買ったけど、自分の釣りに合わなかった」という失敗を避けたいなら、まず8+で感覚を確かめるのも一つの手です。そのうえでボトム攻略を強化したくなったらG9を追加する、という順番が現実的ですね。
最初から全部をG9で揃える必要はありません。メインで使う釣りに合わせて、8+とG9を一本ずつ持っておくと、フィールドや状況に応じて使い分けられます。
ピットブルG9と8+の使い分け早見表
最後に、釣りジャンル別の使い分けを整理します。ここまで読んで迷っている人は、この表を判断の出発点にしてみてください。
バスフィッシングでの選び方
バスなら、ボトム主体の釣りはG9、それ以外は8+が基本です。テキサスリグやジグで底を攻めるなら、G9の感度とレンジキープ力が活きます。
一方、クランクベイトやミノーで広く探るなら8+が扱いやすいですね。狙うレンジが浅いか深いかで、選ぶべきラインははっきり分かれると考えておけば間違いありません。
エギング・SLJでの選び方
エギングやSLJでは、G9の沈み性能が生きる場面が多くなります。ディープエギングや底を意識したSLJでは、レンジが安定しやすいG9が向いています。
浅場のエギングや軽いジグを遠投したい場面では、8+の飛距離と扱いやすさが有利です。水深と狙うレンジで判断するのが分かりやすいでしょう。
号数別の推奨ターゲット
号数はターゲットと釣法で決まります。細号数は感度と飛距離、太号数は強度と安心感を優先するイメージですね。
- 0.4〜0.6号:アジングやメバリング、ライトなSLJなど繊細な操作が求められる釣り
- 0.8〜1.0号:バスフィッシングやエギング、汎用性の高いSLJ全般
- 1.2号以上:青物や大型魚を狙うショアジギングなど、強度重視の場面
G9の0.6号(12.3lb)のような細号数は、ライトゲームのボトム攻略と好相性です。自分のターゲットに必要な号数がどちらに揃っているか、購入前に確認しておきましょう。
リール・ロッドとの相性
ラインはリールやロッドとの相性でも印象が変わります。G9の滑らかさは、ガイド径の小さいロッドでも扱いやすいですね。
8+の軽さは、遠投向きのロッドとの組み合わせで真価を発揮します。手持ちのタックルでどちらが自然に馴染むかを、イメージしながら選ぶのがおすすめです。
詳しい比較はピットブルG9 vs XBraid Upgrade X8の比較でも解説しています。別ブランドと迷っている人は、あわせて確認しておくと判断材料が増えますよ。
ピットブルG9vsピットブル8+に関するQ&A
まとめ:釣り方に合わせてピットブルG9と8+を選び分けよう
- ピットブルG9と8+は構造が異なり、G9はしなやかさ、8+は剛性に優れる点が最大の違いです。
- G9は軽量ルアーや細糸を使う釣りで扱いやすく、感度や飛距離の面でメリットがあります。
- G9は価格が高く傷みやすい面があるため、コストと耐久性を重視するなら8+が適しています。
- 釣り方や対象魚に応じて使い分けるのが最善で、早見表を参考に選ぶと判断しやすくなります。
ピットブルG9と8+、結論はもうシンプルです。ボトムをじっくり攻めるならG9、広範囲を探って遠投したいなら8+。
この軸さえ押さえておけば、選び間違いはかなり減ります。価格はG9が0.6号で¥3,212前後、8+はもう少し手頃という違いも判断材料になります。
G9の武器は、高比重コアによる沈下性能とボトム感度でした。底の硬さや段差を拾いたいテキサスリグやジグ主体の釣りでは、正直ここが決め手になります。
一方で、表層を意識した釣りやラインを浮かせたい場面には向きません。そこは素直に8+に譲る部分です。
8+は軽くて飛ぶので、遠投メインのキャスティングや中層攻略と相性がいいですね。広いフィールドで沖のブレイクを狙うなら、飛距離がそのままチャンスにつながります。
コスパ重視で買い替えたい人にも、扱いやすさという意味で堅実な選択肢です。
迷ったら、まずは自分が狙うレンジを思い出してみてください。深いならG9、浅いまたは広く探るなら8+、これでほぼ答えは出ます。
価格や在庫は変動するので、気になる方は最新情報を確認しつつ、比較表で自分の釣りに合う番手からチェックしてみてください。僕だったら、ボトム主体ならG9を一択で選びます。



